窓【町田市K邸】
サッシは日本のメーカー、トステムのグリル(=格子)入りのデザインのアルミサッシを使用しています。
国産のサッシの枠の形状は機能的で、外からの水を浸入しにくくし、もし入ったとしてもすぐに抜ける形状になっています。
日本のどこのメーカーもおおむね同じような枠の形状になっており、
雨漏りがしにくい工夫がされています。
また、硝子部分も断熱性や気密性に特に優れた機能を持ったシリーズもあります。
輸入サッシはデザインが魅力的なのですが、
このたびは準防火地域の建築であること、
輸入サッシを導入しなくてもOKな設計プランの特徴から、
国産のサッシと玄関ドアを使用しました。
前回のブログでお伝えしたように、非常に重厚感のあるシックなおさまりに仕上がりました。
一方、輸入サッシに関しても気になるところが多いので、
直近では、昨年のビックサイトで開催された建材フェアに行った際、色々とお話を聞いてまいりました。
海外の有名ブランドであるペレ社、アンダーセン社、ウェザーシールド社他のブースを訪れて、
サッシの部分模型を見せてもらったり、後日も電話などで各社へ問い合わせをして、かなり詳しく説明を受けました。
北米などの建物と日本の建物のモジュール違いによる問題点はさまざまな工夫で解消されつつありますし、
気密性や断熱性は優れたものがありましたが、
国産サッシのような下枠のガタガタした形状は、どのメーカーにもありませんでした。
ガタガタ形状は、水を逃がすのに良い役割をになっています。
それがない分すっきりしていて見た目がきれいなのですが、
木造への施工にあたっては、日本は北米等とは環境が違いますから注意が必要です。
また先日は立川のショールーム村「ハウジングワールド立川」に行き、
輸入住宅を何社か続けて見学してきました。
各社それぞれ違うメーカーの輸入サッシ、
または自社工場で作成した独自の木製サッシ等を使っていましたので、
私はサッシの違いという特徴で、輸入住宅メーカーの区別をしています。
あるところの輸入サッシを使っている大手住宅メーカーに
「サッシは雨漏りしませんか?」と聞いてみました。
答えはおおむね次のようでした。
正直なところ、数年前までは少し心配があったのですが、
近年こちらが開発されまして・・・
それからは雨漏りもなく安心になり、お客様にも安心して営業ができるようになりました。
そして大きなアルミの水切りを持ってきて見せてくれました。
輸入サッシの下端にその大きな水切りを差し込んで水を逃がすのですね。
木造の建物に輸入サッシを取り付ける際には、
水をシャットアウトする防水の徹底と、水を逃がす水切りの施工が不可欠だと思います。